仙台でも始まる「ライドシェア」とは?
ライドシェアとは早い話が「相乗り」で、発祥は1970年代のアメリカと言われており、オイルショックの影響でエネルギーに対する危機感を募らせた社会状況の中で流行したものでした。
その後、時を経てウェブやアプリを介し、一般運転手と乗客をマッチングさせるサービスとして大きく進化しました。
タクシーとの大きな違い
ライドシェアはタクシーよりも割安で画期的なサービスですが、ライドシェアの車両はタクシーとは異なり、路上から合法的に呼び止めることが出来ません。
あくまでもアプリやサイト等を使用して配車することが前提になります。
気になる安全性について
ライドシェアにおける安全上の問題は常に危惧されているようで、ライドシェアが広く普及しているアメリカや中国では、乗客とドライバーの間で性犯罪や傷害、窃盗などの犯罪が少なからず発生しています。
とはいえ、犯罪に関してはその国や地域の治安にも大きく左右されますので、犯罪という部分を大げさにクローズアップする事には注意が必要です。
また、近年のライドシェアアプリはいわゆる口コミシステムで登録ドライバーの評価や載っている車種までもが事前にチェックできますので、多少なりともリスクへの対処ができるのではないかと思います。
なぜ今ライドシェアなのか
これまで日本ではライドシェアを含む自家用車による営利運行は違法とされていましたが、高齢化社会や人口減少、エネルギー問題などを背景に規制緩和にいたりました。
前述の問題故に、慢性的に人手不足も発生しており、タクシー運転手、バス運転手、挙句は電車の運転手ですらも欠いてしまっている昨今ですから、もはや必要不可欠なサービスと言えるかもしれません。
また、政府が勧める交通移動手段まとめて一本化しようプロジェクトことMaasの一環としても重要なものになるでしょう。
仙台でのライドシェア
日本版ライドシェアin仙台が6月7日から始まるのですが、そもそもまだ実験的導入の側面が強く、東北運輸局の許可を得たタクシー会社の管理のもと、タクシー運転手やタクシー会社の社員が、自家用車や社有車を活用して運用するとの事です。
また、配車アプリとしてUber、GO、DiDiが利用可能になる予定で、一般からドライバーの求人を行う事も決まっています。
これからのライドシェアに注目ですね。